抜毛癖について

私には小学校中学年～二十一歳の今も抜毛癖があります。

抜毛は脱毛とは異なり、自分で毛を抜く行為のことです。
抜く場所は人それぞれで、私は髪・まつ毛・眉毛を抜いています。
そして抜毛は自傷行為の一種でもあります💣💥

小学生のときから度々、鏡台で髪の毛をいじる母の姿を見かけることがありました。(ただし母の場合は抜いてはいません。)

母は手入れをしていただけなのですが、当時の私にはそれが｢なんか大人っぽい仕草｣に見えていました。また、私は小学生の頃、同級生にいじめられていて｢子どもが嫌い｣でした。その｢子どもが嫌い｣なことからいつしかそれが｢早く大人になりたい｣に変換されたことで、｢なんか大人っぽい｣母の髪の手入れの仕草を真似するようになりました(￣▽￣;)💦

ある時、手櫛でとかしていたら髪が一本抜けてしまいました。

けれど痛みはなく、ただ痒いところを掻いたような感覚でした。

(小学生の頃②のブログを読めば分かるのですが、)
小3の頃はいじめの他に担任の先生の自由すぎる授業があったため(自閉症スペクトラム障害とADHDで変更に弱い私には)相当なストレスでした。

それらの要因が重なって、しばしば髪の毛を抜くようになりました。

半年か一年か経ち四年生になったころ、休み時間に同じクラスの女子に｢くりのき髪やばくね？｣｢ｸｽｸｽ…てかハゲてね？｣と言われたことがきっかけで一時抜毛はやめた気がします。(覚えてない)

中学生、高校生にもなると頭頂部以外の髪を抜くようになりました。つまり、計画的に考えて抜くことにしたんです。
当時は抜いたり抜かなかったり、まだ自分で制御できる程度でした。

｢髪の毛も生き物。抜いたら生き物を殺したことになる｣

そう思うと自然と抜く頻度が減りました🔪💥

ところが、専門学校に入学してから突然抜毛の頻度とスピードが上がりました。

たまに、眠すぎるけど起きてなきゃいけない授業なんかで、腕をつねったりシャーペンを手にツンツンしたりする人がいますが、私は寝てる頭を覚醒させようとしきりに髪を触っていました。

はじめは人の目を気にしていたので髪をいじるだけでしたが、2年にもなればレポート課題は週⑤～⑥で出るわ、実習授業は多いわ、たまにある座学の授業はそれはそれは眠いわ…で、眠気を覚ますために抜いた毛を引っ張ってﾁﾘﾁﾘにさせたものをいじってました(または寝てました)。

で、一本毛を抜いて引っ張ってﾁﾘﾁﾘのｸﾙｸﾙにしてそれを触るならまだマシなのに、はえてる毛をいじる際に｢ﾁﾘﾁﾘのｸﾙｸﾙにする｣→｢ﾁﾘﾁﾘの感覚が気になる｣→｢抜く｣…このサイクルが成立してからはもう、抜毛が止まらなくなりました。自分で制御できなくなったんです。

その頃には自分のこと発達障害じゃないかって強く疑っていて幼い頃からの特性や困りごとを書き連ねた紙束が完成していたので、夏休みが終わる直前の9/1に精神科のクリニックに行きました🏥⭕

私の場合、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠如・多動性障害(ADHD)を併発していると診断されているので、｢ASDのこだわり(易刺激性)｣からの抜毛なのか｢ADHDの衝動性｣からの抜毛なのかはたまた別の原因なのか分かりませんが、小学生の頃からのこの抜毛の背景に発達障害が隠れているのではないかということで、今はエビリファイを飲んでます💊

エビリファイ(アリピプラゾール)は統合失調症の薬として知られているようですが、衝動性を抑えるという点で、｢(小児の)自閉症スペクトラムの易刺激性｣に対する適応もあります。

実はエビリファイ、私の場合は抜毛にそれほど効果はありません。ただ抜く前に｢ぐっ｣と我慢するスキを作ってくれたり、別の障害であるADHDの衝動性を抑えるのに役立っているので、この薬はやめられません。

以前、薬局に行き忘れて薬の処方箋が切れ２週間断薬してしまったことがあります。2日でソワソワして落ち着かなくなりそれが２週間継続。さらに人の話が終わる前にかぶせて話してしまったり、衝動的に発言して友人を傷つけたり…。

仲の良い友人に薬を貰い忘れたことを話したら｢ここのところ急に性格変わったからびっくりした。これが薬飲んでないサインなんだね｣と言われました(つまりバレてた)

2日飲まないとソワソワするので薬を飲み忘れたことに気付ける素晴らしい薬です(笑)

衝動性が表に出てくることで｢性格が変わる｣ので、友人にも｢薬飲んでないんじゃない？｣と指摘してもらえてます、はい。

というわけで、ここまで私の抜毛癖について話してきました。
(抜毛症でなく抜毛癖と診断書に書かれたので癖として話してきました。)

昔から今までの話でした。

今も私は抜毛癖と共に暮らしています。

長いこと最後まで読んでくださり、
本当に本当にありがとうございます😆💕✨